品質の観点
弊社では、製品の目的と失敗したときの影響に合わせて、実際の操作、自動の検査、レビューを組み合わせます。短期間で捨てる試作は必要な操作の確認を中心にし、長く運用する製品では、修正のたびに確かめ直せる検査や公開後の監視も整えます。
報告と実行結果を確かめる
弊社では、「テストが通った」という報告だけで完了を判断せず、何を実行し、どの条件を確かめたかが分かる結果を見ます。実際の操作、自動テスト、diff(変更差分)には、それぞれ確かめられる範囲があるためです。
- 画面の見え方や操作は、画面幅や表示状態を変えて実際に確認する
- 計算、入力が空の場合や上限を超える場合、同時に操作した場合は、その条件の自動テストと実行結果を見る
- 利用者ごとの操作権限は、未ログインや別の利用者として確認し、拒否されるべき操作が拒否されることを確かめる(個人情報・認証・決済)
- 依頼外の変更や仕様との食い違いは、diffと関連する仕様・実装を読む
組み合わせる範囲は、変更内容と失敗の影響で決めます。未実施の検証や既存の失敗を成功と区別する報告の約束は、開発の進め方の「完了の定義」にまとめています。
実行した検証とその結果を示して。確認できなかった条件と残ったリスクは、完了とは分けて報告して
テスト
期待する動きが保たれているかを、繰り返し確かめられる形にする仕組みです。弊社では、修正が続く製品の主要な操作や計算を、自動で確認できる状態にします。変更のたびに同じ確認を一から手作業で行う負担を減らすためです。
依頼するときは、壊れてほしくない操作と期待する結果を伝えます。成功したテストが示すのは、その確認項目に通ったことまでです。テストの種類や実装方法は、開発者向けのテスト戦略で扱います。
予約の登録・変更・取り消しを、今後の修正のたびに自動で確かめられるようにして。
どの操作と条件を確認できるようにしたか、実行結果と一緒に報告して
テストしやすい設計
一部を直すだけで製品全体を動かさなければ確認できない状態では、修正のたびに時間がかかります。長く使う製品では、変更した部分を繰り返し確かめられるかも確認します。
この機能を修正したとき、毎回同じ条件で確認できる?難しい箇所と、必要な改善を説明して
モック
本物のメール送信や決済、有料APIへの呼び出しは、確認の間だけモックに置き換えます。確認するたびに外部へ影響が出ることを防ぐためです。置き換えた部分が何かと、本物との接続でまだ確かめていないことを確認します(モック)。
テストではメール送信と決済をモックにして、本物に繋がずに実行できるようにして
CI
変更を共有するたびに検査を自動で実行する仕組みです。弊社では、本番へ反映する前に必要な検査を通すために使います。
検査が動くことと、不合格の変更が止まることは別です。開発者には、必要な検査が失敗したときに本番への反映を止められる構成をお願いし、自動では止められない例外も報告してもらいます。設定方法はテスト戦略で扱います。
変更を共有するたびに必要な検査を実行し、失敗中は本番へ反映できないようにして。
何を確認し、どんな場合は自動で止められないかも説明して
レビュー
書いたコードや文書を、書いた本人以外の目で確認することです。弊社では重要な変更を、別のAIや新しい会話にレビューしてもらいます。実装時に選んだ前提も含めて確かめるため、対象の差分と製品の目的・仕様を渡し、失敗する条件や見落としを根拠付きで挙げてもらいます。同じ会話で「別の視点で」と頼むことは、この確認の代わりにしません。
この差分を、製品の目的と仕様に照らしてレビューして。実装の前提から疑い、問題があれば根拠を挙げて。修正はまだしないで
顧客との経緯や社内の事情など、共有していない条件との食い違いは人が確認します。
監視とエラー通知
公開後の問題は、自分の画面の前では起きません。エラーが起きたら通知が届く仕組みを入れると、利用者からの報告より先に気づけます。「壊れてたよ」と言われてから知る製品と、言われる前に直っている製品の差はここで生まれます。
弊社では、公開前に通知を受け取る担当者と不在時の連絡先、被害を広げないために停止する操作、復旧手順の置き場所を決めます。通知が届いても、誰がどう動くかが決まっていなければ対応は始まりません。これらは.docsに残し(仕様書を残す)、テスト用の通知が担当者へ届くことまで確かめます。データの復元が必要な場合は、先に復元条件を確認します。
本番でエラーが起きたら通知される仕組みを入れて。テスト用の通知で受信まで確認して。
通知先と不在時の連絡先、停止・復旧手順の置き場所も一緒に決めたい
性能
表示の遅さは利用者の離脱に繋がります(web.dev: Why does speed matter?)。原因は画像の大きさや読み込みの順序から、サーバー処理やデータベースまで様々ですが、計測して特定するところからClaudeに任せられます。公開前に一度、計測だけ頼んでおきます。
主要ページの表示速度を計測して、遅い原因があれば直して